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【評論】線を引く公式④

前回は線を引く公式③で

「対比」について説明しました。

 

 

今回は公式④で

「並列」についてです。

 

 

「対比」と「並列」は、

2つ以上の事柄を並べているという点は共通しています。

 

 

その複数の事柄の関係が、

「≠」であるのが「対比」で、

「=」であるのが「並立」です。

 

 

前回記した「対比」では、

並べられている事柄を囲み、

その事柄の違いで重要な方に線を引くということでした。

 

 

「並列」では、

並べられている事柄を囲み、

その事柄の共通点に線を引きましょう。

 

 

例:

心理学を学ぶことは、人を理解することを目的としている。

また歴史も、人を理解するためにあり、

政治も同様に、人を理解するのに役立つ。

 

 

 

この例では、

「心理学」、「歴史」、「政治」

が並列の事柄として書かれています。

 

 

そして、

「人を理解すること」

が3つの共通点になっています。

 

 

例のように、

「また」、「も」、「同様に」、

などが並列を表すときに用いられます。

 

 

 

筆者の論をつかむ上で、

「並列」なのか「対比」なのか、

これを上手く整理することが重要です。

 

 

評論では、

筆者の論に対して、

次に来る文章は大きく分けて3つだけです。

 

 

・言い換え

・反対意見

・具体例

この3つです。

 

 

同じことを言い換えて書くことで、

論を強調していたり、

 

論を際立たせるために、

逆に違うことを書いたりするのです。

 

 

具体例は、

論に対しての補足であり、

スピードアップして読めるので、

とにかく同義か反義かを見分けることが重要になります。

 

 

複数の事柄についても同じで、

「並列」であるか、「対比」であるか、

これを理解することで、

筆者の論を正しく把握できるのです。

 

 

設問でよくあるのは、

 

「並列」されている事柄なのに、

「対比」されている選択肢や、

 

「並列」されていなかった事柄が、

選択肢に紛れ込んでいる選択肢などです。

 

 

よく読むとわかるのですが、

いかんせん時間がないので、

多くの受験生は引っかかってしまうのです。

 

 

上の例で言えば、

・化学は人を理解する上で、重要な学問である。

のような選択肢に惑わされてしまうのです。

 

 

もし本文中に化学についても触れていたら、

正解っぽいなと思ってしまうでしょう。

 

 

だからこそ、

「並列」なのか、「対比」なのか、

意識して正確に読むことが重要なのです。

 

 

そして、

並べられている事柄を囲んでおき、

「並列」であれば共通点に線を引き、

「対比」であれば相違点に線を引いておくことで、

本文を何度も読むことなく設問に答えれるのです。

 

 

現代文は本文に答えがあるので、

時間が十分に取れれば、

ある程度は正解できるでしょう。

 

 

ですが、

試験だと時間が限られているので、

早く解かないとボロボロになってしまいます。

 

 

それなので、

重要なところに線を引いておき、

読むとしても線のところだけ読むことで、

早く解けるようにしましょう。