【地理】暗記力より〇〇力が大事
センター地理では、
ある概念なしで解こうとすると、
ドツボにはまってしまいます。
地理は社会の科目の1つであり、
社会科目だし暗記すればいいんだ、
と思いがちです。
たしかに暗記なしには問題を解くことができないですが、
すべてを暗記で解こうというのは厳しいのです。
次の例題を考えてみてください。
(例題)
次の表は、航空旅客輸送量と航空貨物輸送量を
国際・国内別に示したものであり、
①~④は、アメリカ合衆国、タイ、中国*、日本
のいずれかである。
タイに該当するものを、表中の①~④のうちから一つ選べ。
*台湾、ホンコン、マカオを含まない。
答え↓
答え:③
他の選択肢も見てみると、
①:アメリカ
②:日本
③:タイ
④:中国
になっています。
この問題を解くときに、
輸送量の数値を暗記している必要はありません。
この問題で知っておくべきことは、
その国の
・経済レベル
・面積、人口、(その他)
です。
これを押さえていたら、解けるようになっているのです。
経済レベルでは、
アメリカ、日本が高く、
タイ、中国が低い、
とわけることができます。
そして、面積は、
アメリカ、中国が大きく、
日本、タイが小さい、
とわけることができます。
面積が大きい国ほど、
国内で輸送量が多くなり、
経済レベルが高い国ほど、
輸送量が多くなります。
よって、
①がアメリカ、④が中国になります。
②、③でも同じように考え、
経済レベルが高い国ほど、
輸送量が多くなるので、
②が日本、③がタイになります。
この問題のように、
使う知識自体は、
経済レベル、面積、人口など、
そこまで深くないのです。
新しい知識を聞くのではなく、
考えさせて解かせる問題なのです。
純粋な知識だけを聞く問題と、
この問題のように思考する問題があるのです。
だから、
「知識問題」と「思考問題」があるということを、
知っておく必要があるのです。
この概念がないと、
地理に変な苦手意識をもってしまったりします。
「思考問題」は、初めて見る問題になるので、
よく勉強している人でも慌ててしまいます。
思考問題も、
焦らずにリラックスして考えれば、
解けるようになっています。
単純な知識で解けないとなったら、
・経済レベル
・面積、人口、
などの知識で解くようにしてみてください。