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【評論】線を引く公式③

 

前回の線を引く公式②では、

・「疑問表現とその答え」

に線を引くということを説明しました。

 

 

 

今回は線を引く公式③

「対比」です。

 

 

 

対比は並べられている事柄を

まず四角などで囲みます。

そして、2つの相違点で重要な方に線を引きます。

 

 

例:

 

古典物理では時間と空間は独立で、時間は1次元で考えられていた。

しかし、現代物理では時空間として4次元で考えられている。

 

 

 

例では、

古典物理と現代物理が対比されて書かれています。

 

 

そしてその違いは、

時間が1次元で考えられるか

4次元で考られるかということです。

 

 

対比の表現では、

この例のように逆接語が使われたり、

比較や相違を示す表現が使われたりします。

 

 

なぜ対比を使うのかと言うと、

論に客観性が出て強調できるからです。

 

 

また、

単に1つの事柄だけを言うよりも、

複数の事柄を比べるほうが、

説明としてわかりやすいのです。

 

 

筆者は対比を使うことで、

筆者自身の論に説得力をもたせているのです。

 

 

ということは、

筆者自身が言いたいことを書くとき、

多くの場合で対比の表現を使うのです。

 

 

だから、

対比の表現が出てきたら、

少しスピードを落として読みましょう。

 

 

そして、

その対比されている事柄と、

その相違点を見つけます。

 

 

最後に、

筆者がどの事柄を重要視しているのかを見つけます。

 

 

このように対比表現を読めば、

その内容自体も理解しやすくなります。

 

 

内容が抽象的であればあるほど、

ただ漠然と読むだけでは、

筆者の論はつかみにくいです。

 

 

だからこそ、

対比という形式をどう読むかを、

知っておく必要があるのです。

 

 

設問の選択肢で、

対比されている事柄の関係が逆になっている、

というのよくあります。

 

 

例えば上の例で、

「筆者は現代物理における時間について、

どのように説明しているのか」

という設問があれば、

 

ひっかけの選択肢は、

「・現代物理では、時間は空間とは独立し、

時間は一様に流れると説明している」

のように、古典物理のほうを書くのです。

 

 

単純ですが、

多くの人が間違ってしまいます。

 

 

実際、

本文にはその言葉自体は書かれているので、

正解だと思っていまうのです。

 

 

たしかに、

じっくり読めばわかるのですが、

一度通読しただけでは覚えれないので、

どっちのことだったか探すのに時間がかかってしまいます。

 

 

それなので、

通読のときにあらかじめ、

対比されている事柄を囲って、

その違いに線を入れておくことで、

線を入れた部分だけ読み比べれるので早く解けるのです。

 

 

 

・逆接語(しかし、だが、など)

・比較表現(より、など)

などが対比を見つけるカギとなる表現になるのですが、

もう1つ重要な形式があります。

 

 

それは、

・時間(かつて、現代、など)

・空間(日本、西洋、など)

・順序(まず、第一に、など)

です。

 

 

「日本では~~、

西洋では~~、」

という文は評論でよく見かけますが、

これは空間の対比の関係になっています。

 

 

だいたい対比されるのは、

時間についてか空間についてです。

 

 

かつて~~、ときたら、

現代の話するんやろなと、

思いながら読むと読みやすくなります。

 

 

時間と空間の対比はよく出ますし、

多くの受験生がなんとなく読んでしまうとこでもあるので、

対比になってると意識するだけでかなり違ってきます。

 

 

対比される事柄が離れていても、

西洋では~~ときたら、

どこかで日本が書かれているなと予想して読むことで、

かなり読みやすくなります。