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物理の落とし穴

 

例えば次のような勉強法は、

効率的であるのか考えてほしい。

 

 

①教科書の暗記

②公式の暗記

③やさしい(基礎)問題を解く

④徐々に難しい(応用)問題を解く

⑤過去問を解く

 

 

 

どの科目であっても、

一般的にこのように勉強することが多いですよね。

 

 

たしかに、

やさしい問題から徐々に難しい問題を解いていくのは、

有効な勉強法ではあります。

 

 

しかし、

その勉強法では

「物理の落とし穴」に

はまってしまうことになります。

 

 

理由は2つあります。

 

 

1つは、

その勉強法だとかえって時間がかかってしまうのです。

 

 

やさしい問題から順に解くのですから、

1000題も2000題もこなすことになります。

 

 

実は物理は、

覚えることが一番少ない科目と言えるくらい、

公式の数が少ないのです。

 

 

だから、そんなに数をこなさなくても、

公式は頭の中にちゃんと入ります。

 

 

2つ目の理由は、

物理という科目は、

「やさしい問題」≠「基礎の問題」

であるということです。

 

 

「やさしい問題」を解いても

物理の「基礎」はわからないようになっているのです。

 

 

例えば、

セミナー物理」や「物理のエッセンス」は、

よくないとされています。

 

 

それは、

「基礎」が身につかないためです。

 

 

物理の「基礎」とは、

公式の丸暗記でも、

数式の計算でもありません。

 

 

物理ではそこをわかっていないと、

できるできないが二極化されているので、

大きく差が開きます。

 

 

物理の「基礎」は、

 

・物理の実態がわかるか

・物理現象を正しくとらえれるか

・単に数学的な方程式とみなすのではなく、

 その物理的な意味や内容を理解できるか

 

ということです。

 

 

 

「やさしい問題」を解いていると、

ただ立式して解けばいいやとか、

公式の意味もわからずにとりあえず使うとか、

問題をイメージする力がなくなってしまいます。

 

 

恐ろしいことは、

小問10問中、3問くらいまでは、

それでも正解してしまうことがあることです。

 

 

小問の4,5くらいからは、

解けなくなっていくのですが、、、

 

 

では、

物理の落としにはまらないようにするには、

どうすればいいかというと、

 

 

 

①教科書の暗記

②公式の暗記

③やさしい(基礎)問題を解く

④徐々に難しい(応用)問題を解く

⑤過去問を解く

 

 

この③をなくして、

いきなり④からやってください。

 

 

限られた時間で、

物理の成績を上げるには、

はじめから高度な問題をこなすことです。

 

 

物理では、

「やさしい問題」≠「基礎の問題」

「難問」=「基礎の問題」

と考えて良いです。

 

 

ただ、難問と言うのは

稀すぎるような奇問や、

難しすぎるような超難問ではありません。

 

 

「基礎の問題」は、

高校物理の深い理解が身につく問題や、

力学と熱など組み合わせた応用力が身につく問題です。

 

 

たしかに、

はじめは、難しくて挫折しそうになるかもしれません。

 

 

ですが、

何かを成し遂げるためには、

相当量な努力が必要です。

 

 

物理で受験するなら、

誰しもが通ってきた道です。

 

 

私は、

「名問の森」(難関志望者の友達はみんな持っていた)

が良いと言われ、

そのレベルの高さに、折れそうになりました。

 

 

一問目からわからない、

そんなことも多々あり、

本当に諦めかけていました。

 

 

けど、ほかの受験生も、

ここで苦しんでいるんだと、

誰もが大変なんだと、

少しずつ「名問の森」を進めていきました。

 

 

解答解説をじっくり頭に入れていき、

物理は「名問の森」だけやっていました。

 

 

「名問の森」だけに絞ったことで、

何度も繰り返しできたのが、

本当に重要だったんだと考えています。

 

 

あれもこれもと焦って、

すべて中途半端にやってはうまくいきません。

 

 

そして、

気が付いたら、

いつの日にかライバルを抜かしていました。

 

 

本当に、やったぜ!って感じでした。

 

 

「名問の森」だけでは、

問題数が少ないので、

 

「難問題の系統とその解き方」

通称「難系」に挑戦しました。

 

 

「難系」ももちろん、

はじめは難しいのですが、

物理の「基礎」を勉強するには、

もってこいです。

 

 

ただ、「名問の森」に比べて、

「難系」は字が詰まって書かれてあるので、

はじめ少し見にくいかもしれません。

 

また、

「名問の森」の兄弟のような

「良問の風」もおすすめです。

 

 

とにかく、

セミナー物理」や「物理のエッセンス」には、

落とし穴があるので、気を付けてください。