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【評論】線を引く公式②

 

前回の記事で、

線を引く公式①を紹介しました。

 

簡単におさらいを書いておきます。

 

~線を引く公式①のおさらい~

・論と例を見つける

・論の方に線を引く

・例には、例やexなどと書いておく

 

 

まだ①をマスターしていない方は、

これを読む前にまず①をマスターしてください。

 

 

 

 

 

評論が苦手で、

いつもなんとなくで答えている方でも、

公式さえ知れば解けるようになります。

 

 

私自身、

評論はかなり時間をかけて解くか、

時間がなければそのときの運勝負か、

という評論ができない典型的な受験生でした。

 

 

現代文の先生の、

感覚や慣れといった解き方が、

私には理解不能でした。

 

 

わからないので教えてもらおうと、

先生に聞きに行くと、

「大事なとこに線を引いたらいいよ」

言われました。

 

 

その大事なとこがわからないので、

「その大事なとこはどうやったらわかりますか?」

と聞いても、その答えが感覚的で、

あまりしっくりきませんでした。

 

 

私自身かなり悩んだことで、

理系の方ほど、

そういう経験があると思います。

 

 

だから、

どんな文章にも対応できる

「線の引き方の公式」

これを伝えることで、

多くの受験生の悩みを解決できれば良いなと考えています。

 

 

 

それでは、本題ですが、

今回は線を引く公式の②について紹介します。

 

 

②は

「疑問表現とその答え」に線を引く

です。

 

 

詳しく説明します。

 

 

疑問表現は実は、

小学校や中学校で、もうすでに習っていることなんです。

 

 

私が今でも覚えているのは、

「アリの行列」の

「アリの行列はなぜできるのでしょうか?」

という疑問表現です。

(これはたしか小学3年生だったと思います。)

 

 

 

評論では疑問表現が使われることが多いですが、 

筆者は読者に単純にそう聞いているわけではないのです。

 

 

「アリの行列はなぜできるのでしょうか?」

に対する答えは、

もちろん筆者はもうすでに知っています。

 

 

ただ単に読者にその疑問を聞いているのではなく、

その疑問について読者にも考えてほしいから、

このような表現をするのです。

 

 

もしも冒頭から、

「アリの行列ができる理由は、、、」

と書かれ、

 

「こうこうこうで、

またこういうことだからだ、」

と理由を述べる、

 

 

このような記述だと、

小学3年生は退屈になってしまうでしょう。

 

 

疑問表現を使うことで、

読者との対話のような形になります。

 

 

要は、

疑問表現によって、

筆者自身が言いたいことを強調しているのです。

 

 

「疑問とその答え」が、

筆者の論であるわけです。

 

 

少子高齢社会、貧困格差、情報格差

いじめ、老老介護、待機児童、

ブラック企業、移民受け入れ、

など、日本が抱える社会問題があります。

 

 

評論家は、このような社会問題などに対し、

詳しく問題を調べ、

そしてその解決策を論じます。

 

 

その場合、評論家は、

一般的に言われていることではなく、

一般論とは違うことを論じることが多いです。

 

 

もしくは、

常識だと言われていることの、

その常識のとらえ方自体、

常識の本質とはこういうことだと論じます。

 

 

評論文における設問の選択肢の1つには、

一般論的には正解だが筆者の考えとは違う、

というものがあります。

 

 

常識的には正解なので、

間違えてしまいがちです。

 

 

それなので、

「疑問表現とその答え」に

線を引いておくことで、

筆者の論を的確に把握できるのです。

 

 

基本的に、

疑問表現が使われる多くの場合、

その評論文の主題となります。

 

 

その事柄を問題視するわけですから、

その評論文のテーマになるのです。

 

 

また、

なぜ取り上げようと思ったのか、

詳しくどういった問題があるのか、

一般的なの解決法や提案は何か、

といったことも同時に書かれます。

 

 

そしてそれを踏まえた上で、

筆者の独自の考えや

新たな解決策の提案などを論ずるのです。

 

 

その中で大事なところは、

疑問視しているところと、

それに対する答えになるわけです。

 

 

一般的な解決策で十分であるならば、

わざわざ本を書く必要もないです。

 

 

一般的な解決策ではダメだから、

筆者自身の考えや解決策を、

本を書くことで伝えたいのです。

 

 

だからこそ、

「疑問表現とその答え」

が重要なのです。