私立だけを狙って受験科目を絞るのは間違い?
基本的に、人はみなめんどくさがり屋です。
例えば、
歩くのがめんどくさいから、
自転車や電車で通学する。
ここでは、めんどくさがるのが悪いといっているわけではありません。
人はめんどくさいから、
もっと便利にしようと創意工夫するのです。
発明や科学の発達はすべて、
ここから生まれているのです。
自分の目の前の壁を解決するとき、
多くの人は少ない労力で解決しようとします。
たしかに、受験勉強において、
少ない科目に絞って勉強するほうが簡単に思えますよね。
ですが、科目を絞って私立だけ受ける人は、
国公立も受ける人に比べて、
不合格率が高いのです。
本来なら、科目を絞って私立だけを受ける方が、
受験勉強に要する問題も労力も少なく有利のはずなのですが、
実際は国公立を受ける人の方が合格率が上がるのです。
なぜこのようなことが起こるかというと、
国立大を受ける人は全科目をがんばらないといけなく、
労力を分散する余裕がなくなるからこそ、必死でがんばるのです。
反対に、私立だけを受ける人は、
より楽に、より効率的に受験勉強を終わらそうとするので、
自分の労力を調整しようとするのです。
私立だけ受ける人が、
単に努力していないと言っているのでなく、
このことが微差であるが、
国公立の受ける人との合否の差になっていると考えることができます。
99%の努力と100%の努力の差が、
合否を決めているのです。
実際、知り合いで私立を滑り止めが落ちるということを、
ほとんど見ないのも、
この「調整せず最大限まで努力する」ということをしているからです。
例えば、
甲子園常連校が練習を、
最大限まで追いこんでやっているのも同じです。
たとえその年甲子園にいけなくても、
毎年レベルが高いのは、
「調整せず最大限まで努力する」ことをかかさないからです。
つまり、
科目が少なくなって楽でいいやでは、
不合格率が高くなってしまうだけです。
調整しないで最大限やるためのコツは、
1日の勉強しはじめに苦手科目をすることです。
得意科目は苦手科目に比べ少ない労力でできるので、
苦手科目の壁をまずは超えることで、
「調整せず最大限まで努力する」ことができます。
では明日の朝から苦手科目の壁を壊していきましょう。